Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、月例パッチ9件を公開 - 25件の脆弱性を修正

日本マイクロソフトは、2016年最初の月例セキュリティ更新9件を公開した。CVEベースで25件の脆弱性を修正した。いずれも悪用は確認されていないが、すでに6件の脆弱性が公開済みだという。

20160113_ms_001.jpg
今回公開した月例更新の一覧(表:日本MS)

今回のアップデートにおいて、深刻度が「緊急」とされるプログラムは6件。「MS16-001」「MS16-002」にてそれぞれ「Internet Explorer」および「Microsoft Edge」の脆弱性に対処した。「MS16-001」で修正した特権の昇格が生じる脆弱性「CVE-2016-0005」についてはすでに公開されているという。

Office向けのパッチ「MS16-004」では、リモートでコードが実行される脆弱性「CVE-2016-0035」や、セキュリティ機能がバイパスされる脆弱性「CVE-2015-6117」が、すでに公開されているという。

「MS16-004」にて修正したカーネルモードドライバにおいてリモートでコードが実行される脆弱性「CVE-2016-0009」に関しても公開が確認されている。

また脆弱性の公開や悪用は確認されていないが、「JScript」および「VBScript」の累積的な脆弱性を解消する「MS16-003」や「Silverlight」向けのセキュリティ更新プログラム「MS16-006」に関しても、深刻度は「緊急」にレーティングされており注意が必要だ。

(Security NEXT - 2016/01/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Kubernetes「ingress-nginx」に脆弱性 - シークレット漏洩のおそれ
「Chrome」にゼロデイ脆弱性 - Windows向けにアップデートをリリース
APTグループが「Chrome」ゼロデイ脆弱性を悪用 - リンク経由で感染
「Kentico Xperience」に複数の「クリティカル」脆弱性
「VMware Tools」のWindows版に認証回避の脆弱性
IT資産管理ソフト「AssetView」に脆弱性 - アップデートを提供
監視ツール「Pandora FMS」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
GitHubアクション「reviewdog」で改ざん被害 - SC攻撃の起点に
Progress製ロードバランサーに脆弱性 - アップデートが公開
ストレージ仮想化ソフト「IBM Storage Virtualize」の一部プラグインに脆弱性