2015年国内セキュリティ製品市場規模は2699億円 - 前年比4.9%増
2015年の国内における情報セキュリティ製品の市場規模は、前年比4.9%増となる2699億円だった。2019年の市場規模は3217億円に到達する見込みだという。
IDC Japanが、国内における情報セキュリティ製品の市場動向を取りまとめたもの。2015年は前年比4.9%増となる2699億円。2016年以降は、法規制によりサイバーセキュリティ対策や個人情報保護対策にともない需要が拡大すると予測。2014年から2019年の年間平均成長率を4.6%、2019年の市場規模は3217億円を見込んでいる。
セキュリティ製品市場をソフトウェアとアプライアンス製品にわけると、2015年のソフトウェア製品市場規模は前年比5.8%増の2284億円。2019年までの平均成長率は4.8%で、2019年の予想市場規模は2731億円。
なかでもSaaS型セキュリティ対策ソフト市場はエンドポイントとウェブセキュリティで需要が増加するとしており、巧妙化するマルウェアへの対策や、運用管理負荷の軽減、事業継続、クラウドサービスとの連携などへのソリューション需要により、2019年までの平均成長率を12.5%、2019年の市場規模を222億円と予測している。
一方セキュリティアプライアンス市場は、多層防御を備えたUTMとウェブセキュリティ分野で需要が拡大するものの、ファイアウォール、VPNへの需要は低調なことから、2015年の市場規模は前年比0.3%増とほぼ横ばいとなる415億円と試算した。
2016年以降は、多層防御を備えたUTMやサンドボックス技術を使ったIPS製品、未知の脆弱性を狙ったDDoS攻撃への対策などが市場を牽引し、需要が拡大すると分析。2019年までの平均成長率は3.2%で、2019年の市場規模を486億円と見ている。
(Security NEXT - 2016/01/21 )
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