マイナンバーシステムで連日障害 - 一部自治体で業務処理できず
マイナンバーの関連システムで連日障害が発生している。障害により一部自治体で個人番号カードを交付できないなど問題が生じており、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)では、抜本的な解決に向けて対策を検討しているという。
同機構によれば、今回の障害は住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)とカード管理システムを中継するサーバの1台が不安定になっているもの。
カード管理システムの構成(図:地方公共団体情報システム機構)
1月18日15時40分から19時、翌19日は8時30分から50分まで不具合が発生。さらに21日18時40分から19時、22日9時40分から50分、25日10時45分から11時25分と連日にわたり障害が生じ、その間一部自治体の端末で個人番号カードに関する業務を行えない状態となった。
不具合の原因となった中継サーバは住基ネットとカード管理システムの間に設置。複数設置しているうちの2号機の動作が不安定な状態で、カード管理システムに接続できる自治体数が制限されたという。
同機構では、問題のサーバを常時監視し、障害発生時に再起動する体制を構築。同月24日に中継サーバを1台増設するなど対応を進めているが翌25日にも再発した。25日は問題のサーバとファイアウォールを再起動したことで解決したという。
同機構では、根本的な解決に向けて早急に対応方法を検討するとしている。
(Security NEXT - 2016/01/27 )
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