Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress」や「Joomla!」など主要CMSで原因不明の改ざん被害が発生中

オープンソースで提供されている主要コンテンツマネジメントシステム(CMS)において、改ざん被害が発生しているとして、JPCERTコーディネーションセンターが注意を呼びかけた。いずれも同じコードが挿入されていたという。

「WordPress」や「Joomla!」「Drupal」「MODX」など広く利用されているCMSを構成する一部PHPファイルに対し、不正なコードが挿入されるケースを確認しているとして注意を呼びかけたもの。

20160225_jp_001.jpg
改ざんされるファイルの一覧(表:JPCERTコーディネーションセンター)

改ざんされたPHPファイルには、コードの前後に特徴的なコメントが挿入されるケースがあるほか、コードが難読化されている場合もあるという。

これらPHPファイルが改ざんされると、CMSが生成するページに、外部から取得された不正なコードが挿入された状態となる。同センターが確認したケースでは、難読化された「JavaScript」を挿入、「iframeタグ」によってマルウェアへ感染させる不正サイトへ誘導していた。

被害が生じたサイトにおいて、改ざんに至った経緯などはわかっていない。CMSやプラグインの脆弱性が悪用された可能性もあるとして、同センターでは最新版を利用するよう利用者へ注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2016/02/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Drupal」のベーシック認証モジュールに認証バイパスの脆弱性
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「WordPress」向け生成AI活用プラグインにRCE脆弱性
「LiteSpeed Cache」に権限昇格の脆弱性 - アップデートで修正
「SHIRASAGI」にパストラバーサルの脆弱性 - 情報漏洩のおそれ
WordPress向けファイルアップロード用プラグインに深刻な脆弱性
寄付プラグイン「GiveWP」にRCE脆弱性 - 最新版へ更新を
「WordPress」向け寄付プラグインに深刻な脆弱性
「WordPress」向けLMS構築プラグインに複数のSQLi脆弱性
WP向け人気キャッシュプラグインに深刻な脆弱性 - 8月に続き再度修正