「Flash Player」のセキュリティ更新が公開 - ゼロデイ脆弱性を修正
Adobe Systemsは、あわせて18件の脆弱性を解消するセキュリティアップデート「APSB16-08」を公開した。一部脆弱性は、すでに標的型攻撃へ悪用されているという。
脆弱性を修正したAdobe Systems
今回公開したのは、解放済メモリへアクセスする「use-after-free」や、メモリ破壊など、あわせて18件の脆弱性を解消するアップデート。脆弱性を悪用されると、システムの制御を奪われるおそれがある。
今回修正した脆弱性のうち、「CVE-2016-1010」に関しては、すでに限定的な標的型攻撃への悪用について、同社では報告を受けているという。
同社は「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版に対し、脆弱性を解消した「同21.0.0.182」を用意。また最新版を利用できないユーザーに対しては「同18.0.0.333」、「Linux」向けに「同11.2.202.577」をリリースした。「Adobe AIR」や「同SDK」に対しては「同21.0.0.176」を提供する。
適用優先度は、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、3段階中もっとも高い「1」にレーティング。72時間以内にできるだけ早く更新するよう呼びかけている。また「Linux」や「Adobe AIR」についてはもっとも低い「3」に指定した。
今回対処した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2016-0960
CVE-2016-0961
CVE-2016-0962
CVE-2016-0963
CVE-2016-0986
CVE-2016-0987
CVE-2016-0988
CVE-2016-0989
CVE-2016-0990
CVE-2016-0991
CVE-2016-0993
CVE-2016-0994
CVE-2016-0995
CVE-2016-0996
CVE-2016-1000
CVE-2016-1001
CVE-2016-1005
CVE-2016-1010
(Security NEXT - 2016/03/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
米当局、9月に脆弱性26件を悪用リストへ登録 - 直近2年で最多
先週注目された記事(2024年9月15日〜2024年9月21日)
「Windows」や「WebLogic」など脆弱性5件の悪用に注意
米当局、「Adobe Flash Player」脆弱性を悪用リストに追加 - 使用中止求める
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
さよなら「Adobe Flash Player」 - 2020年末でサポート終了
MS、月例パッチで脆弱性87件を修正 - 6件が公開済み
「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開
MS、6月のセキュリティ更新を公開 - 脆弱性129件に対応
「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - セキュリティアップデートが公開