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3月前半に修正されたFlashゼロデイ脆弱性、「Angler EK」の攻撃対象に

3月前半のアップデートで修正された「Adobe Flash Player」の脆弱性「CVE-2016-1010」の悪用が進んでいる。当初の限定的なゼロデイ攻撃にくわえ、エクスプロイトキット「Angler」による攻撃も開始された。

問題の「CVE-2016-1010」は、インテグラオーバーフローが生じる脆弱性。悪用されるとリモートでコードを実行されるおそれがある。Adobe Systemsが3月10日にリリースしたアップデートにて修正された。

アップデートが公開された時点で、Kaspersky Labにより限定的な標的型攻撃への悪用が確認されていたが、あらたに「Angler EK」へ攻撃コードが実装されていることをフランスのセキュリティ研究者が確認したという。エキスプロイトキットの攻撃対象となったことで、今後攻撃が広範に及ぶ可能性がある。

「Angler EK」は、頻繁にアップデートを繰り返しており、対応する脆弱性を拡大させている。「Adobe Flash Player」はもちろん、「Silverlight」の脆弱性「CVE-2016-0034」なども攻撃対象へ追加したばかり。ランサムウェアの感染活動などにも悪用されている。

(Security NEXT - 2016/03/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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