ウェブサイトを勝手に暗号化、金銭要求するランサムウェア - 100件以上の被害
ウェブサイトを暗号化するあらたなランサムウェアの被害が発生している。「CTB-Locker」の亜種でビットコインを要求していた。
「CTB-Locker」は、もともとWindowsを狙うランサムウェアとして2014年ごろに登場。「アフィリエイトプログラム」などを利用して感染を拡大したことで知られている。
感染後にウェブサイト上で表示されるページ
今回感染が確認されたのは、ウェブサイトのコンテンツを狙う「CTB-Locker」の亜種。ウェブサーバ上のファイルを暗号化するもので、仏Stormshieldの研究者は、2月末の時点で100以上の被害サイトを確認したという。3月に入ってからも被害が発生している。
問題のマルウェアは、PHPで作成されており、感染するとウェブサイトのデータを暗号化。HTMLファイルやJavaScriptファイルなどを生成し、ビットコインによる支払いを要求する。
要求金額は変動があるようだが、確認したケースでは、0.15BTCの支払を求めており、期限が過ぎると金額を0.3BTCへ釣り上げると脅していた。また感染後に2種類のファイルが解読できる機能や、攻撃者とチャットする「サポート機能」も用意されている。
詳しい感染原因はわかっていないが、サイト管理者のアカウント情報を攻撃者がなんらかのかたちで入手したり、サイトの脆弱性が悪用されるなど、PHPファイルをアップロードできる状態となっていたことが原因とみられている。
被害を防ぐため、セキュリティベンダーでは、ウェブサイトの運営者に、適切なアクセス制御やパスワードの利用、脆弱性の解消、バックアップ、マルウェア対策製品の活用など、対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/04/01 )
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