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「Movable Type」のスマホ表示対応プラグインに深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃も

Movable Type向けに提供されているプラグイン「ケータイキット for Movable Type」に深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。ゼロデイ攻撃による被害も発生している。

同ソフトは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Movable Type」向けに提供されているプラグインソフト。携帯電話やスマートフォンに表示を最適化する機能などを備えている。

同ソフトを提供するアイデアマンズによれば、「同1.641」から「同1.35」までのバージョンに「OSコマンドインジェクション」の脆弱性が存在。リモートより任意のOSコマンドを実行されるおそれがある。一部サイトでは同ソフトに起因したゼロデイ攻撃を受けており、顧客情報が流出した可能性があることが判明している。

同社では、脆弱性を修正する緊急パッチファイルを4月22日に公開。また翌23日に脆弱性を解消した「同1.65」をリリースしており、22日に公開した緊急パッチファイルを適用した場合も、アップデートするよう利用者へ呼びかけている。またすぐにアップデートできない利用者に対しては、一時的な対応策として各バージョンの緊急パッチファイルを用意している。

(Security NEXT - 2016/04/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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