「ランサムウェア」相談、前四半期から2.7倍に - 100件超で被害
2016年第1四半期におけるランサムウェアの相談が、前四半期の2.7倍へと拡大した。Androidを対象としたランサムウェアの相談も寄せられている。
情報処理推進機構(IPA)が、2016年第1四半期の不正アクセス届出状況や相談状況をまとめたもの。同四半期に届出があった不正アクセスは23件で、前期の28件から減少。実際に17件で被害が発生していた。
不正アクセスの届出件数推移(グラフ:IPA)
不正アクセスによる被害の内訳を見ると、「なりすまし」が6件で最多。「DoS」が5件、「その他」が4件、「不正プログラムの埋込」が2件と続く。
原因は「ID、パスワード管理不備」が4件、「設定不備」が3件。「その他」が6件。4件については原因がわかっていない。
同四半期に寄せられた相談件数は3797件で、前期の3970件から4.4%減。「ワンクリック請求」に関する相談は606件で、前期から10.8%減少した。スマートフォン関連の相談についても、256件と前期の311件を下回っている。
同四半期は、「ランサムウェア」に関する相談の増加が目立っており、前期の46件から2.7倍にあたる124件へと急増。109件で実際にランサムウェアの感染が確認されている。
相談は同四半期の最終月である3月に96件と集中しており、4月以降の動向が注目される。またAndroid搭載の端末を対象にしたランサムウェアに関する相談も23件寄せられたという。
ランサムウェアに関する相談、被害の推移(グラフ:IPA)
(Security NEXT - 2016/04/26 )
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