「Apache Struts 2」狙う攻撃が発生中 - 攻撃ツールが複数流通
ウェブアプリケーションのフレームワーク「Apache Struts 2」の脆弱性「CVE-2016-3081」に対し、すでに攻撃が展開されていることがわかった。脆弱性が存在するバージョンを利用している場合は、早急な対応が求められる。
問題の「CVE-2016-3081」は、「Apache Struts 2」の「Dynamic Method Invocation(DMI)」を有効化している場合に影響を受ける脆弱性。攻撃を受けると、リモートより任意のコードを実行されるおそれがある。Apache Struts projectより脆弱性を修正したアップデートが提供されている。
警察庁によれば、脆弱性を攻撃するためのツールがすでに複数公開されており、定点観測システムでは、脆弱性の探索行為や、脆弱性の悪用を狙ったとみられるアクセスを、4月27日2時ごろより観測しているという。
脆弱性を探索するとみられるアクセス件数推移(グラフ:警視庁)
同庁では、「Apache Struts 2」の利用者に対し、最新版へのアップデートや、「Dynamic Method Invocation(DMI)」を無効化する緩和策の実施など、早急に対策を講じるよう注意を呼びかけている。
また脆弱性が存在するバージョンをこれまで運用していた場合は、すでに攻撃を受けている可能性もあるとし、サーバへ不正ファイルが設置されたり、改ざんなどが行われていないか確認するよう求めている。
(Security NEXT - 2016/04/27 )
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