2017年度に「情報処理安全確保支援士試験」が開始 - セスペ合格者は試験免除
経済産業省の試験ワーキンググループでは、情報セキュリティ人材の国家資格として創設される「情報処理安全確保支援士」の具体的な制度設定について検討し、中間取りまとめを行った。
国家資格「情報処理安全確保支援士」の創設を定めた「情報処理促進法」が4月に成立したことを受け、試験や登録要件、登録情報、講習など制度の具体的設計を検討。制度概要について中間とりまとめを行った。今後は、今回の取りまとめに基づき、2016年度中の制度創設と2017年度からの実施に向けて、必要な規程の準備を進める。
制度概要の検討にあたっては、国内外における資格の事例や制度を踏まえて検討。具体的には、「情報処理安全確保支援士試験」の開始予定時期を2017年度とし、試験内容は情報処理技術者試験における「情報セキュリティスペシャリスト試験」をベースに設計。
過去の情報セキュリティスペシャリスト試験に合格したり、国が指定した高度な情報セキュリティ関連実務を経験している場合は試験を免除するほか、大学などにおいて一定のカリキュラムを修了している場合にも、一部免除を行う。
継続的な知識や技能の維持を図るとして、年6時間程度のオンライン講習や、3年に1度を目安とする集合講習などを義務化。また人材活用を促進するため、本人の希望を踏まえて登録情報をインターネットで公開。普及推進に向けてキャリアパスの明確化などを図るという。
中間取りまとめ概要(表:経産省)
(Security NEXT - 2016/05/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
危険な脆弱性タイプのランキング - CSRFやコード挿入が上昇
「SECCON CTF 13」予選、11月23日にオンラインで開催
アジア地域の若年層向けCTF大会「ACSC 2024」が3月下旬に開催
ランサムウェア「ALPHV」、医療分野中心に被害拡大
アプリの4.5%に「緊急」とされる脆弱性 - Synopsys調査
登録セキスぺ試験、午後試験を見直して60分短縮
セキュ人材採用、日本は実務経験を重視 - キャリアパス提供は他国の半数以下
国内セキュ人材は前年比40.4%増、それでも5.6万人不足 - (ISC)2調査
東京都、若年層向けにSNSトラブル防止動画コンテストを開催
セキュリティ産業を創出する人材の育成を目指した「SecHack365」 - 個性を伸ばす「しくみ」