TFTPのリフレクション攻撃に注意 - 約60倍の増幅率
UDPを用いたファイル転送プロトコルの「TFTP」で使用される69番ポートに対するパケットが、3月10日以降、増加していることがわかった。リフレクション攻撃への懸念が高まっている。
UDP 69番ポートに対するアクセス件数の推移(グラフ:警察庁)
警察庁が観測動向を明らかにしたもの。同庁によれば、3月11日にピークを迎え、それ以降も増減を繰り返しつつ、パケットが確認されている状況だという。セキュリティ研究者がTFTPを利用したリフレクション攻撃に関する論文を3月上旬に発表しており、関連した動きと見られている。
TFTPに対するリフレクション攻撃では、IPアドレスを詐称してTFTPサーバへファイルの要求を行うもので、要求を受けたサーバは、詐称されたIPアドレスに対し、ファイルの送信を繰り返し試みる。増幅率は約60倍に及ぶという。
同庁では、リフレクション攻撃の踏み台とならないように適切なアクセス制限を実施するなど、TFTPサーバを運用するシステム管理者へ注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/05/09 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
先週注目された記事(2024年10月6日〜2024年10月12日)
先週注目された記事(2024年9月8日〜2024年9月14日)
先週注目された記事(2024年9月1日〜2024年9月7日)
先週注目された記事(2024年8月25日〜2024年8月31日)
先週注目された記事(2024年8月18日〜2024年8月24日)
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)
個人情報漏洩などの報告処理、前年比約1.7倍に - 指導や助言も大幅増
先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」