Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IEゼロデイ脆弱性、韓国の標的型攻撃で悪用

マイクロソフトが5月に公開した月例セキュリティ更新で修正された「Internet Explorer」の脆弱性が、韓国における標的型攻撃で悪用されていたことがわかった。

問題の脆弱性「CVE-2016-0189」は、スクリプトエンジンにおいてメモリ破壊が生じる脆弱性。5月のセキュリティ更新として「Internet Explorer」向けに公開された「MS16-051」、および「JScript」および「VBScript」の累積的な脆弱性に対処した「MS16-053」で修正されている。

同脆弱性について米Symantecによれば、今回の修正より以前に、韓国でゼロデイ攻撃に利用されていたという。メールに埋め込んだリンクからウェブサイトへ誘導したり、水飲み場攻撃によって悪用されたと見られている。

誘導先で細工されたJavaScriptにより、訪問したユーザーの端末環境をチェックして外部へ情報を送信。VBScriptに埋め込まれたエクスプロイトにより、韓国企業の正規サイトより悪意あるファイルをダウンロードしていた。最終的にインストールされたマルウェアは現時点でわかっていないとしている。

(Security NEXT - 2016/05/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」ベースのブラウザ利用者はアップデート情報へ注意を
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
APTグループが「Chrome」ゼロデイ脆弱性を悪用 - リンク経由で感染
先週注目された記事(2025年3月16日〜2025年3月22日)
「FortiOS」脆弱性や不正コード混入「Githubアクション」の悪用に注意喚起 - 米政府
ネットワーク機器にゼロデイ攻撃、詳細を調査 - 量子科学技術研究開発機構
先週注目された記事(2025年3月9日〜2025年3月15日)
「Junos OS」に定例外アップデート - ゼロデイ脆弱性を修正
中国系グループ、「Junos OS」を侵害か - 監視手薄な部分を標的