Flash Player脆弱性の修正、ゼロデイ攻撃報告から4日で
Adobe Systemsは、米国時間5月12日にゼロデイ脆弱性「CVE-2016-4117」を修正する「Adobe Flash Player」のアップデートをリリースしたが、ゼロデイ攻撃の報告は、月例パッチの公開直前となる5月8日で、急遽対応が行われたことがわかった。
同脆弱性をAdobe Systemsに報告したFireEyeが明らかにしたもの。同社が未知の脆弱性に対するゼロデイ攻撃を5月8日に検知。Adobe Systemsのプロダクトセキュリティチームへ報告していた。
従来Adobe Systemsでは、Adobe Flash Playerの定例アップデートは、マイクロソフトなどが月例セキュリティ更新の公開日としている米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデイ(Patch Tuesday)」に公開している。
今回も米時間5月10日(日本時間11日)にアップデートをリリースすると見られていたが、アドバイザリを公表。通例から2日遅れとなる同月12日にリリースし、急遽「CVE-2016-4117」が修正された。
FireEyeによれば、今回確認されたゼロデイ攻撃は、悪意あるFlashコンテンツを埋め込んだOfficeドキュメントをウェブサイトでホストする手口。誘導先ドメインの指定に、ダイナミックDNSが利用されていた。
添付ファイルやURLなどによって誘導されると、マルウェアをダウンロードし、実行されるしくみで、感染者に被害を気が付かせないよう、おとりとなるファイルを表示していたという。
(Security NEXT - 2016/05/18 )
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