Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Angler EK」で拡散するランサムウェア「CryptXXX」に復号ツール

露Kaspersky Labは、ランサムウェア「CryptXXX」の復号ツールを同社サイトで提供している。

同マルウェアは、端末利用者の意図に関係なく勝手に暗号化し、拡張子を「.crypt」へ変更。復号を条件にビットコインによる金銭の支払いを要求するランサムウェア。

エクスプロイトキット「Angler」を通じ、ウェブサイト経由の感染で4月中旬ごろより拡散しているとみられている。金銭の要求に限らず、感染端末から情報を盗む機能なども備えていた。

同社によれば、「CryptXXX」は、暗号化の方法が不完全であり、これまで同社がランサムウェア「Rannoh」向けの復号ツールとして提供している「RannohDecryptor」であわせて対応したという。

暗号化前の状態であるファイル最低1件以上が必要で、ファイルが多いほど復号できる可能性が高まるという。「RannohDecryptor」は同社サイトよりダウンロードすることができる。

(Security NEXT - 2016/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

潤工社のランサム被害、社内ネットワークとクラウド上に侵害の痕跡
海外子会社がランサム被害、生産出荷体制は回復 - 寺岡製作所
VPN経由でランサム攻撃、情報の外部公開を確認 - ベル・データ
「FortiOS」脆弱性や不正コード混入「Githubアクション」の悪用に注意喚起 - 米政府
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
先週注目された記事(2025年3月2日〜2025年3月8日)
【特別企画】なぜ今「ASM」が注目されるのか - 攻撃者視点こそ防御のかなめ
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
「Paragon Partition Manager」に脆弱性 - ランサム攻撃で悪用も
先週注目された記事(2025年2月23日〜2025年3月1日)