2016年1Qの不正送金、個人被害は過去最悪を更新
2016年第1四半期のオンラインバンキングにおける不正送金被害は、個人において被害が拡大しており、件数ベースでは過去最悪となった。一方法人は件数、被害額ともに減少したという。
全国銀行協会が、会員191行を対象に、オンラインバンキングの不正送金被害についてアンケートを実施し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、すぐに振込先から金銭が引き出され、被害者に返還できなかったケースについて集計している。
2016年1月から3月にかけて発生した不正送金は459件。前期の198件を大きく上回った。
件数の内訳を見ると、個人における被害が前四半期の179件から約2.5倍にあたる453件に急増。ピークを迎えた2014年第2四半期のを438件を上回り、過去最悪を記録した。一方法人の被害は6件。前期の19件から約3分の1に減少している。
被害額を見ると、個人では、前四半期の1億7500万円から4億5600万円へと約2.5倍に拡大。2014年第2四半期の5億4700万に次ぐ規模となっている。一方法人は前期の7300万円から3300万円に改善した。
補償状況を見ると、金融機関において対応方針を決定した185件のうち、99.5%にあたる184件が補償の対象になったという。
(Security NEXT - 2016/05/31 )
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