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不正送金マルウェア「Gozi」に警戒を - 日本語メールやEK経由で感染

日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は、不正送金マルウェア「Gozi」へ注意するよう呼びかけた。感染が広がっているとのデータがあり、今後の被害拡大が懸念される。

「Gozi」は、「Ursnif」「Snifula」「Papras」といった別名を持ち、感染端末から情報を盗み出すマルウェア。

警察庁から同センターへ情報提供があり、同マルウェアの感染や被害を確認。会員企業のデータを分析したところ、感染が広がりつつあることが判明した。今後被害の拡大が懸念されるという。同センターでは、ITやセキュリティ関連事業者のほか、金融機関、警察と協力し、分析を進めている。

同マルウェアは、IDやパスワードなどオンラインバンキングのアカウント情報を窃取する機能を搭載。「Windows 10」より導入された最新ブラウザ「Microsoft Edge」へ対応した亜種も見つかった。

またクレジットカード情報をだまし取るために偽のクレジットカード入力画面を表示する機能を備えている。さらにキーボードによる入力情報を盗むキーロガーの機能を搭載し、オンラインバンキングやクレジットカード以外の情報が盗まれるおそれもある。

同センターは、「Gozi」の感染経路について、請求書の送付などの業務連絡を装うメールなどで拡散していると指摘。メールは日本語で記載されており、添付ファイルを誤って開くと感染する。

また改ざんサイト経由の感染があると指摘。3月下旬には、エクスプロイトキット「Angler」経由で「Gozi」が配布されていることを、海外のセキュリティ研究者が確認している。

同センターでは、最新のセキュリティ対策ソフトを利用し、ソフトウェアを最新の状態に更新するよう注意を喚起。不審画面へ注意するほか、多要素認証などを金融機関が提供するセキュリティ対策を活用したり、心当たりがないログインや入出金履歴がないか、定期的に確認するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/06/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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