Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

1年前に医師が患者情報を紛失、匿名で届き発覚 - 広島病院

県立広島病院は、すでに退職している医師が在職中の2015年7月に、患者情報が保存されたUSBメモリを出張先で紛失していたことを明らかにした。同医師は紛失について報告していなかったという。

2015年7月15日に在職中だった同院医師が、患者情報を保存した私物のUSBメモリを出張先で紛失したもの。2016年7月27日に匿名の封書が同院へ届き、問題が発覚した。

紛失したUSBメモリには、患者2236人の氏名や性別、生年月日、患者番号、傷病名などが保存されていた。そのうち319人については、住所や電話番号、健康保険に関する情報も含まれる。2236人のうち1104人分に関しては、パスワードが設定されていた。

同医師は出張先で空いた時間に患者データを整理するため、許可なくデータを持ち出しており、名古屋市内の宿泊先で作業。翌16日に出張の目的だった浜松市内の学会会場でUSBメモリを紛失していることに気付いたが、その後紛失については報告していなかったという。

今回の問題を受けて同院では、対象となる患者に説明と謝罪の書面を送付。8月中をめどに、パスワードロック機能が付いたUSBメモリをすべての医師に配布するなど対策を講じるとしている。

(Security NEXT - 2016/08/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

電子カルテ事業者がペット飼い主情報を誤アップ - 事故対応で誤送信も
カルテ漏洩や患者クレカ不正利用で付属病院看護師を処分 - 秋田大
元教授が患者情報を不正持出、開院案内などに利用 - 広大病院
再委託先でランサム感染、被保険者情報が流出した可能性 - クボタ健保組合
患者の個人情報含むUSBメモリが所在不明に - 公立富岡総合病院
患者情報含む市民病院の旧端末がフリマアプリに流通 - 気仙沼市
委託業者に無関係の病棟管理日誌を誤送信 - かみいち総合病院
学生が患者の個人情報含むカルテの写真をSNSに投稿 - 名古屋大病院
申込用に公開した表計算ファイルに個人情報 - 都立豊島病院
職員が患者カルテをインスタ投稿、個人情報が残存 - 仙台市立病院