Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性「QuadRooter」が判明、Android端末約9億台以上に影響か - 検証アプリも公開

Qualcomm製のチップセットを搭載したAndroid端末において、悪意あるアプリによりルート権限を取得されるおそれがある脆弱性「QuadRooter」が明らかになった。

20160808_cp_001.jpg
脆弱性の有無を調べることができる「QuadRooter Scanner」

Android端末の多くで採用されているQualcomm製のチップセットに関連するソフトウェアドライバに、4件の脆弱性が存在していることを、Check Point Software Technologiesが公表したもの。同社では「QuadRooter」と名付けている。

そのうちひとつの脆弱性を悪用することにより、デバイスのルート権限を取得することが可能。細工したアプリを用いることで、特別なパーミッションなど用いることなく、脆弱性を攻撃できるという。

インストールされた悪意あるアプリによって、端末の制御を奪われると、端末内のデータへ制限なくアクセスされたり、キー入力の情報の窃取をはじめ、GPSによる端末の追跡、音声や動画の録画なども可能となる。

(Security NEXT - 2016/08/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

TrellixのSIEM製品にRCEなど複数脆弱性
「Apache Arrow」のR言語向けパッケージに深刻な脆弱性
ファイル共有ツール「ProjectSend」の脆弱性 - 多くが未修正、悪用も
Zyxel製ファイアウォールに対する脆弱性攻撃に注意 - ランサムの標的に
「Versa Director」に深刻な脆弱性 - 「DB」の規定パスワードが共通
WordPress向けスパム対策プラグインに複数の脆弱性 - すでに攻撃も
「InfluxDB」に全トークンが取得可能となる脆弱性 - 修正を準備中
「Zabbix」に権限昇格が可能となる深刻な脆弱性 - パッチ適用を
QNAP、NAS向けOSやアプリなど30件以上の脆弱性を解消
Synology、「DSM」や「BeeDrive」など複数脆弱性を修正