「Flash Player」のアップデートが公開、脆弱性29件を解消 - 早期適用を
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を解消した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデート「APSB16-29」を公開した。早期の適用が推奨されている。

29件の脆弱性を解消したAPSB16-29
今回公開した「APSB16-29」は、「Windows」や「Mac OS X」をはじめ、ブラウザ同梱版、Linux、Chrome OS向けに提供されている「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデート。
バッファオーバーフローやメモリ破壊、解放後のメモリへアクセスする「use after free」、情報漏洩など、あわせて29件の脆弱性を解消した。脆弱性を悪用された場合、システムの制御を奪われるおそれがあるとしている。
同社は、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、最新版となる「同23.0.0.162」を提供。また最新版へアップデートできないユーザーに対して「同18.0.0.375」、「Linux」向けに「同11.2.202.635」を用意している。
適用優先度を見ると、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、攻撃の対象となるリスクが高いとして、3段階中もっとも高い「1」に指定。同社は72時間以内を目安にできるだけ早く更新を適用するよう推奨している。ただし、「Linux」については任意のタイミングによるアップデートを求める「3」にレーティングした。
今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2016-4182
CVE-2016-4237
CVE-2016-4238
CVE-2016-4271
CVE-2016-4272
CVE-2016-4274
CVE-2016-4275
CVE-2016-4276
CVE-2016-4277
CVE-2016-4278
CVE-2016-4279
CVE-2016-4280
CVE-2016-4281
CVE-2016-4282
CVE-2016-4283
CVE-2016-4284
CVE-2016-4285
CVE-2016-4287
CVE-2016-6921
CVE-2016-6922
CVE-2016-6923
CVE-2016-6924
CVE-2016-6925
CVE-2016-6926
CVE-2016-6927
CVE-2016-6929
CVE-2016-6930
CVE-2016-6931
CVE-2016-6932
(Security NEXT - 2016/09/14 )
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