BINDの深刻な脆弱性に対して無差別攻撃が発生中
DNSサーバ「BIND 9」にリモートより攻撃が可能となる深刻な脆弱性「CVE-2016-2776」が見つかった問題で、警察庁は同庁の観測システムで脆弱性に対する攻撃を確認したことを明らかにした。

BINDの脆弱性「CVE-2016-2776」を狙ったアクセス件数推移(グラフ:警察庁)
今回攻撃が確認された「CVE-2016-2776」は、リモートより細工したパケットを送り付けることで深刻なエラーを生じさせ、サービス拒否を引き起こすおそれがある。
開発元のInternet Systems Consortium(ISC)では、米国時間9月27日に修正バージョンを公開。関連機関などとともに利用者へ注意喚起を行っている。
パッチ公開当初、脆弱性の悪用は報告されていなかったが、その後同脆弱性に対する攻撃コードが公開。さらに警察庁では、同庁の観測システムにおいて10月4日18時以降、攻撃ツールを用いたと見られる攻撃を観測しているという。
同庁が確認した攻撃の発信元IPアドレスはすべて異なり、プライベートアドレスを発信元とするケースもあるなど、いずれもIPアドレスが詐称されていると見られている。
同庁では、無差別に攻撃活動が展開されていると見ており、管理者にアップデートの実施など対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/10/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「a-blog cms」に脆弱性、すでに攻撃も - 侵害状況の確認を
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」ベースのブラウザ利用者はアップデート情報へ注意を
「Ghostscript」に複数の深刻な脆弱性 - 最新版で修正
「PowerCMS」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Next.js」脆弱性の概念実証が公開 - 脆弱なサーバを探索する動きも
「CrushFTP」に認証回避の脆弱性 - 早急にアップデートを
「Sitecore CMS」の既知脆弱性を狙う攻撃 - 米当局が注意喚起
Kubernetes「ingress-nginx」に脆弱性 - シークレット漏洩のおそれ