日立、スマホカメラで指静脈認証できる新技術
日立製作所は、スマートフォンの内蔵カメラを利用した指静脈認証の技術をあらたに開発した。オンライン取引などの本人認証などに応用できるという。
今回あらたに、スマートフォンのカメラで撮影した指の色情報から静脈パターンを抽出する画像処理技術を開発したもの。従来の指静脈認証で必要としていた赤外線センサーを用いずに認証できるとし、さらに複数の指の静脈パターンを組みあわせることで、認証精度を高めているという。
認証の流れ(図:日立製作所)
また、指をカメラにかざす際に生じる指の姿勢のずれを補正するため、指の色や形の画像を学習。画像に映り込んだ背景の影響を受けず指領域だけ抽出し、指の位置や向きを検出して指の傾きや大きさを補正する。
同社は、偽造やなりすましが難しい指静脈による本人認証がスマートフォンで利用できるようになるとしており、今後は暗号化技術などのセキュリティソリューションと同技術を組みあわせるなど、より安全性の向上を目指す。
(Security NEXT - 2016/10/25 )
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