2016年3QのDDoS攻撃、前四半期比71%増 - 100Gbps超は19件
2016年第3四半期のDDoS攻撃が、前四半期から71%と大幅に増加したことがわかった。100Gbpsを超える攻撃も19件観測されている。
アカマイ・テクノロジーズが、同四半期に観測したDDoS攻撃の状況について取りまとめたもの。同社によれば、DDoS攻撃は前年四半期から71%の増加。同社が対策を講じたケースは4556件で、前四半期より8%減少した。
攻撃内容(グラフ:アカマイ)
100Gbps超を記録した攻撃は、19件を観測。なかでも623Gbps、555Gbpsと規模が大きかった攻撃は、「Miraiボットネット」で、同社が近年観測した攻撃において最大規模だった。
攻撃内容を見ると、他攻撃によって生じた「UDPフラグメント」が25%、「DNSリフレクション攻撃」が18%で続き、これらをあわせると半数近くにのぼる。
また「NTPリフレクション攻撃」は、全体の15%と減少傾向にあり、与える影響に関しても、2014年6月には平均40Gbps超に達していたが、今回の調査では平均700Mbpsにまで縮小した。
一方で、アプリケーション層に対する攻撃は、全DDoS攻撃において1.7%と少ない。攻撃ツールなどが用意されている中レイヤーに対する攻撃が中心だという。
DDoS攻撃の発信国は「中国」が30%でトップ。「米国(22%)」「イギリス(16%)」が続く。日本は4%で8番目に多かった。
(Security NEXT - 2016/11/17 )
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