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ロボット技術のZMP、顧客情報流出で上場延期

ロボットや自動車の自動運転技術を研究、開発しているZMPは、東証マザーズへの上場手続きを延期した。顧客情報の流出が原因だという。

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上場延期を決めたZMPのウェブサイト

同社では、11月14日、29日の取締役会で東証マザーズへの上場を決めていたが、11月17日に公表したインターネットへの顧客情報流出を受け、12月8日の取締役会で新株式の発行と株式売り出しを中止し、上場手続きの延期を決議した。

上場を承認していた東証も、同社より上場取りやめの申し出を受け、承認を取り消している。

問題となった顧客情報漏洩は、同社ダイレクトメールの送付先として登録されている顧客リストの一部が、複数のウェブサイトへ投稿されたもの。同社では5月にダイレクトメールの送信システムが不正アクセスを受けており、その際にシステムに登録されていた情報が流出した可能性があるが、くわしい原因はわかっていない。

流出した情報はすでに削除されており、あらたな情報流出は確認されていないとしているが、上場手続きの再開には、セキュリティ体制の見直しや従業員教育が必要と説明。これらの対策の整備に時間を要するとして、延期を決議した。

(Security NEXT - 2016/12/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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