ランサムウェアによる最大の標的国は日本
Kaspersky Labは、2016年にランサムウェアによる攻撃をもっとも多く受けた国が日本だったとする調査結果を取りまとめた。
同社製品の利用者における観測動向を取りまとめたもの。同社製品が2016年にあらたに検知した 暗号化型ランサムウェアファミリーは62種類。亜種は5万4000件以上にのぼった。1月から4月は1000件前後で推移していたが、5月以降に急増し、8月には1万5484件に達したという。
同社製品利用者144万5434人の端末上でランサムウェアが検知された。全利用者に対する割合を見ると、「日本」が4.4%で最多。次いで「イタリア(4.1%)」「クロアチア(3.2%)」が多かった。
もっとも多く観測されたランサムウェアは「CTB-Locker」。ランサムウェアに遭遇した利用者のうち25.3%が同ランサムウェアによるものだった。次いで多かったのがは「Locky」でさらに「TeslaCrypt」と続く。
2016年第1四半期に初めて確認された「Locky」は、第2四半期から増加を見せている。また「CTB-Locker」も拡大を続ける一方、「TeslaCrypt」は第2四半期にプログラムの配布が停止したことにより急速に衰退した。
(Security NEXT - 2016/12/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
有価証券報告書の提出期限の延長承認、サイバー攻撃も考慮
先週注目された記事(2024年10月13日〜2024年10月19日)
「CODE BLUE 2024」の講演が決定 - 脅威関連から、AI、情報戦まで
先週注目された記事(2024年9月1日〜2024年9月7日)
盆休みにパッチ公開日が直撃 - 夏季休暇に向けて十分な備えを
脆弱な「VMware ESXi」、グローバルで2万台以上が稼働か - 国内でも
「Cobalt Strike」不正利用対策で国際作戦 - 攻撃元IPアドレスを封鎖
6月の脆弱性悪用リスト「KEV」への登録は9件
約3割が過去3年間にサイバー攻撃の被害経験 - ランサムは3.8%