MS装い「Office利用できなくなる」と不安煽るフィッシングに注意
マイクロソフトを装い、プロダクトキーの不正コピーにより「Office」が利用できなくなるなどと不安を煽り、情報を詐取するフィッシング攻撃が発生している。同社やフィッシング対策協議会では注意を呼びかけている。

フィッシングメールの本文(画像:フィッシング対策協議会)
問題のフィッシング攻撃は、日本マイクロソフトを装い、「ご注意!!OFFICEのプロダクトキーが不正コピーされています」といった件名でメールを送信。同社によれば、こうしたメールは1月11日深夜より出回っているという。
メールの本文では、「プロダクトキーが違法コピーされた可能性を発見した」などと説明。検証作業などと称して本文のリンクより偽サイトへアクセスを促す内容で、検証作業を行わないとプロダクトキーの権利が終了するなどと不安を煽っていた。
誘導先の偽サイトでは、アカウント情報やクレジットカード情報をはじめ、個人情報をだまし取られるおそれがある。日本マイクロソフトでは、こうした内容のメールを送信することはないとし、本文に記載されたリンクへアクセスしたり、フィッシングサイトへ情報を入力しないよう注意を呼びかけている。
また同月12日の時点で稼働が確認されており、フィッシング対策協議会では、閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似した攻撃を発見した場合は、同協議会まで連絡してほしいとアナウンスしている。
(Security NEXT - 2017/01/12 )
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