不正送金マルウェアを送りつけるメールに注意 - 請求書や写真送付など手口さまざま
オンラインバンキングの利用者を狙い、マルウェアへ感染させようとするメールが流通している。実在する配送業者をかたった商品発送メールはもちろん、請求書、注文書、写真送付など手口はさまざまで、関連機関では注意を呼びかけている。
日本サイバー犯罪対策センター(JC3)では、警視庁と連携し、不正送金マルウェアを感染させるメールに関して、情報提供を行い、注意を呼びかけているが、2017年に入ってからもさまざまな文面のマルウェアメールが確認されているという。
同センターによれば、1月19日に送信された通販事業者を偽装するケースでは、「ダイレクトメール注文」「のご注文ありがとうございます」といった件名で送信。本文では「ヤマト運輸で商品を発送した」「1/20日着にてお届けします」など、発信日時にあわせて具体的な日付を記載していた。また注文メールだけでなく、1月25日には「キャンセル完了のお知らせ」といったメールも見つかっている。
このほかにも、「注文書」や「請求書」をはじめ、「依頼書」「発注書」「報告書」「積算書」「成績表」「完成図」など、メールのバリエーションは幅広い。従来同様、写真の送付に見せかけるケースも引き続き確認されており、同月23日に確認されたケースでは、「事故状況」「事故写真です」といった情報で受信者の興味を引こうとしていた。また「Re:」「Fwd:」といったタイトルを用いて、あたかも返信されたメールであるかのように見せかけることもある。
不正送金マルウェアについては、2017年に入り「Gozi」「Snifula」「Papras」といった別名で知られる不正送金マルウェア「Ursnif」の活動が再開しているとの観測もあり、引き続き注意が必要な状況だ。
(Security NEXT - 2017/01/25 )
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