暗号学分野の業績称え、Adi Shamir氏に日本国際賞
国際科学技術財団は、2017年Japan Prize(日本国際賞)の「エレクトロニクス、情報、通信」分野の受賞者として、イスラエルのAdi Shamir氏を選出した。

Adi Shamir氏(画像:日本国際賞のページから)
同賞は、科学技術の進歩に寄与し、人類の平和と繁栄に貢献した科学技術者を表彰する国際賞。1985年より始まり、今回で33回目となる。2017年は「エレクトロニクス、情報、通信」分野と「生命科学」分野を授賞分野として選定した。
「エレクトロニクス、情報、通信」分野では、先導的暗号化研究により情報セキュリティへ貢献したとして、ワイツマン科学研究所教授のAdi Shamir氏が受賞した。
同氏は、公開鍵暗号の1つである「RSA暗号」のほか、機密情報を分散情報に分ける「秘密分散法」、秘匿する情報に触れることなく個人を特定する「個人識別法」、多くの共通鍵暗号を解読できる汎用的な「差分解読法」などの開発で知られる。
また、暗号を処理するコンピュータなどの消費電力や雑音から暗号の解読を試みる「サイドチャネル攻撃」についても研究成果を上げている。
授賞式は4月19日に国立劇場で開催される予定。賞状や賞牌のほか、賞金5000万円が贈られる。
(Security NEXT - 2017/02/03 )
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