ランサム被害報告が前年比3.5倍、法人8割超 - 英語スパム経由の感染も後を絶たず
2016年の国内における同社へ寄せられたランサムウェアの被害報告件数が、前年比3.5倍へと拡大したことをトレンドマイクロが明らかにした。英語で記載されたメールによる感染活動が大半だが、被害は後を絶たないという。

ランサムウェアによる被害報告件数の推移(グラフ:トレンドマイクロ)
同社製品の利用者などにおけるランサムウェアの検出数や、被害の報告件数について取りまとめたもの。同社製品で検出されたランサムウェアは6万5400件で、2015年の6700件から9.8倍へと拡大。
そのうち個人ユーザーが4万8900件と7割以上にのぼる。
一方被害報告は、2016年は2810件が同社に寄せられたという。2015年の約3.5倍で法人ユーザーからの報告が2350件と全体の8割以上を占めた。
検出数や被害報告が増加した背景には、メールを利用した感染活動の活発化があるという。大規模な攻撃の約9割以上は英語をベースとしており、同社が観測した日本語による攻撃は2回と少ないが、英語メールの添付ファイルを開いてしまう人が後を絶たないと同社は指摘。
海外では特定の法人や業種を標的とした攻撃も確認されており、今後日本を意図的に狙った攻撃が本格化する可能性もあるとして注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/03/02 )
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