トレンド、週末24時間に「WannaCrypt」を数百件検出
トレンドマイクロによると、国内において週末の24時間にランサムウェア「WannaCrypt」が数百件規模で検知されたという。拡張子ベースで166種類のファイルを対象としていた。
脅迫文を表示した「WannaCrypt」。日本語など27カ国語に対応している(画像:トレンドマイクロ)
問題の「WannaCrypt」は、「WannaCryptor」「WanaCrypt0r」「Wanna Decryptor」「WannaCry」「WCry」としても知られるランサムウェア。感染するとファイルを暗号化し、復号を条件に金銭を要求する。すでに国内で感染被害が報告されている。
マイクロソフトより3月に公開された月例セキュリティ更新「MS17-010」で修正された「SMB v1」に関する既知の脆弱性を悪用することが特徴。感染端末において「Microsoft Security Center (2.0)」というサービス名で実行され、脆弱なSMBサーバを探索し、感染の拡大を試みる。
問題の脆弱性について、マイクロソフトやセキュリティ機関では、「CVE-2017-0145」として注意喚起を行っているが、トレンドマイクロでは、悪用された脆弱性を「CVE-2017-0144」とした。いずれも「MS17-010」で対処されている。
(Security NEXT - 2017/05/15 )
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