悪質な「注文確認メール」を送りつける偽楽天に注意を - 情報盗む上にマルウェア感染
「楽天」になりすました偽メールでフィッシングサイトへ誘導し、アカウント情報をだまし取った上、さらにマルウェアに感染させようとする攻撃が確認された。
誘導先のフィッシングサイト。パスワード使い回し防止を呼びかけるJPCERTコーディネーションセンターのキャンペーンバナーも含め、正規サイトからデザインが盗用されている(画像:フィ対協)
注意喚起を行ったフィッシング対策協議会によれば、攻撃者は、楽天市場内のショップで注文があったかのように見せかけるフィッシングメールを送信。
問題のフィッシングメールは、正規サイトにおいて注文を行った際に送信される受注確認メールとまったく同じ件名「【楽天市場】注文内容ご確認(自動配信メール)」だった。メール本文のデザインや記載内容など、正規のメールから盗用されており、問い合わせ先などのリンクからフィッシングサイトへ誘導する。
誘導先の偽サイトも、楽天の正規サイトを偽装。ログイン画面に似せたページよりユーザーIDやパスワードなどを入力、送信させた上、さらにアカウントをロックしたなどと画面で表示。詳細情報を確認するようクリックを求めるが、実際はマルウェアをインストールさせようとするものだった。
問題のフィッシングサイトは、3月23日の時点で稼働が確認されており、同協議会では閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。同協会や楽天では、類似した攻撃に注意するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2018/03/23 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
フィッシング詐欺犯への復讐アクションなど映画2作品とタイアップ - JC3
フィッシング報告が18万件超、過去最多 - URLも大幅増
9月のフィッシング報告、悪用URLが前月比4割減
JPCERT/CC、「ベストレポーター賞 2024」を発表
官民でフィッシング啓発キャンペーン - 安易なクレカ入力に注意喚起
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
11月に「フィッシング対策セミナー 2024」がオンライン開催
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
先週注目された記事(2024年10月6日〜2024年10月12日)
「JPAAWG 7th General Meeting」、参加登録を受付中