Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

北朝鮮悪用のFlash脆弱性、広く悪用される状態に - 海外中心に攻撃が拡大、国内でも

2月に定例外のアップデートで修正された「Adobe Flash Player」の脆弱性「CVE-2018-4878」。判明当初より国家が関与する標的型攻撃に悪用されていることが指摘されていたが、その後悪用コードが公開され、攻撃が広がっている。

問題の「CVE-2018-4878」は、解放済みのメモリへアクセスが行われる「Use After Free」の脆弱性。リモートよりコードを実行されるおそれがあり、脆弱性の指摘を受けてAdobe Systemsでは、2月6日に定例外アップデートを急遽リリースし、対処した。

同脆弱性を悪用した攻撃については、韓国のセキュリティ専門家が北朝鮮の攻撃グループによる関与へ言及。韓国の北朝鮮研究者に対してマルウェアを拡散するため、少なくとも2017年11月中旬ごろより悪用されていると指摘し、韓国のセキュリティ機関であるKrCERTも注意喚起を行っていた。

また同問題をめぐっては、FireEyeも北朝鮮の攻撃グループ「Reaper」が関与しているとの見方を示し、韓国政府や軍関係、防衛産業などを狙っていたことを報告している。

(Security NEXT - 2018/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

BGPルート広告の管理ツール「GoCast」に複数の深刻な脆弱性 - アップデート未提供
「Apache Tomcat」に脆弱性 - 前回修正の不備が判明
「Apache Tomcat」に競合状態からコード実行が可能となる脆弱性
「Apache Superset」に権限外のDB操作が可能となる脆弱性
「MS Edge」にアップデート、4件の脆弱性を修正
「Sophos Firewall」に複数の深刻な脆弱性 - 影響は1%未満
国内携帯3キャリアのシャープ製無線ルータに深刻な脆弱性
オブジェクトストレージ「MinIO」に深刻な脆弱性
侵入初期に狙われる「FortiClient EMS」の既知脆弱性に注意
BeyondTrustのリモート管理製品に深刻な脆弱性 - 悪用も確認済み