Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Drupal」に「Drupalgeddon 2.0」とは別の脆弱性、更新が公開 - 早くも悪用を観測

コンテンツマネジメントシステム「Drupal」の開発チームは、深刻な脆弱性を修正するアップデートやパッチを公開した。すでに悪用が観測されているという。

20180426_dr_001.jpg
アップデートを公開した開発者チーム

今回のアップデートは、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2018-7602」に対処したもの。

3月28日に修正した別名「Drupalgeddon 2.0」とも呼ばれる「CVE-2018-7600」のフォローアップとしても位置付けられている。

開発チームでは重要度を5段階中もっとも高い「高クリティカル(highly critical)」とレーティング。公開前より早期に攻撃コードが登場することが懸念されていたが、早くも悪用が確認されているという。

同脆弱性に対し、開発チームでは最新版となる「同8.5.3」「同7.59」をリリース。またサポートが終了している「同8.4.x,」向けに「同8.4.8」を用意したが、「同8.5.3」へ早期にアップグレードするよう求めている。

また開発チームは、「同8.x」「同7.x」向けにパッチを用意。早期に最新版へ更新できない場合は、パッチを適用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/04/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Drupal」のベーシック認証モジュールに認証バイパスの脆弱性
「Drupal」の「PWAモジュール」に脆弱性 - 設定変更のおそれ
「Drupal」のコメントモジュールにサービス拒否の脆弱性
「Drupal」の旧版にDoS脆弱性見つかる - 「同10」へ更新を
「Drupal」にキャッシュ汚染の脆弱性 - 権限昇格のおそれ
米英豪、悪用多い脆弱性トップ30件を公表 - 早急に修正を
「Drupal」にアクセス制御不備の脆弱性 - 更新後の挙動に注意
「Drupal」のコアやモジュールに脆弱性 - 情報漏洩のおそれ
PHPテンプレートエンジン「Twig」に脆弱性 - 「Drupal」にも影響
PEARライブラリ「Archive_Tar」の脆弱性、攻撃の標的に - CMSなどにも影響