米政府、北朝鮮攻撃グループが悪用したマルウェア「Joanap」「Brambul」の情報を公開
米国と北朝鮮における初の首脳会談。一時は中止となったものの調整が進められるなか、米政府は、北朝鮮が関与すると見られる攻撃グループ「HIDDEN COBRA」が悪用したあらたなマルウェアの情報を公開した。
米国土安全保障省(DHS)と米連邦捜査局(FBI)では、共同調査の結果としてこれまでも「BADCALL」「HARDRAIN」や「FALLCHILL」「Volgmer」、破壊型マルウェアの「SHARPKNOT」など、同グループが悪用したマルウェアについて公表してきたが、あらたにマルウェア「Joanap」「Brambul」に関するレポートを公開。関連するIPアドレスをはじめ、マルウェアの解析情報などを明らかにし、対策を呼びかけた。
FBIでは、北朝鮮の関与について強い自信を示しており、信頼できる関係筋の報告として少なくとも2009年以降、これらマルウェアが利用されている可能性が高いと指摘。
マルウェアのひとつは、バックドア型のトロイの木馬である「Joanap」。リモートのコマンド&コントロールサーバより攻撃者の命令を受信し、実行する「遠隔操作ツール(RAT)」として動作する。感染後は、ピアツーピアによる通信はもちろん、ボットネットの管理機能なども備えるという。
(Security NEXT - 2018/05/31 )
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