「セシール」不正ログイン、攻撃リストの顧客ID合致は事前抽出が原因 - 情報流出を否定
通信販売サイト「セシールオンラインショップ」が本人以外の第三者により、ログインの試行が行われた問題で、同サイトを運営するディノス・セシールは、対象顧客のIDが攻撃リストと一致した理由について調査結果を明らかにするとともに、同社経由の情報漏洩について否定した。
不正なログイン試行が行われた「セシールオンラインショップ」
今回の不正アクセスは、6月2日10時19分ごろから同日18時前にかけて、中国のIPアドレスを発信元とし、1938件のログインの試行が行われたもの。
このうち490件のアカウントではログインされる被害が発生した。
今回の攻撃では、不正なログインの試行に用いられた1938件のメールアドレスすべてが、登録されている顧客IDと一致。同社は、情報流出の可能性が高いとして調査を進めていたが、同社経由の流出ではなく、攻撃リストから同社顧客と一致しないデータをふるい落とす「スクリーニング処理」が行われたリストが用いられたとの調査結果を明らかにした。
同社によれば、攻撃者は既存登録者のメールアドレスを重複して登録できない「新規登録」の機能を悪用していたという。同機能ですでに顧客登録済みのメールアドレスであるか事前に確認。選別したリストを用いてログインを試行したと見られる。
(Security NEXT - 2018/06/08 )
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