Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2017年の個人情報漏洩は386件、想定損害賠償額は1914億円 - JNSAまとめ

日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、2017年に386件の個人情報漏洩があり、519万8142件の個人情報が漏洩したとの統計を取りまとめた。これらで生じる想定損害賠償額を1914億2742万円としている。

20180615_jn_001.jpg
流出原因の比率

同協会が2017年にメディアが報じた個人情報の関連インシデントに関する情報を集計、分析して速報値として取りまとめたもの。

インシデントの件数は386件で、合計した個人情報は519万8142件だった。インシデント1件あたりに換算すると1万4894件。全体の62.2%にあたる291件は1000人未満だったが、一部流出件数が多いインシデントによって平均値が上昇している。

漏洩した個人情報の件数が多い上位10インシデントを見ると、いずれも13万件超。原因は不正アクセスだった。

上位3件のインシデントも原因はいずれも不正アクセスで、50万件以上の個人情報が影響を受けた。最多はメガネチェーンであるJINSの118万8355件。GMOペイメントゲートウェイが運用する「都税クレジットカードお支払サイト」の67万6290件、アドウイックによる診療予約サービスの59万7452件が続く。

(Security NEXT - 2018/06/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
活用進む「AI」、攻撃者側より対策側に多くの恩恵との声も
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古
経営者が想定すべきインシデント発生時のダメージ - JNSA調査
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少