6時間以上継続するDDoS攻撃が発生 - 「memcached」利用の攻撃も
インターネットイニシアティブ(IIJ)が5月に検出したDDoS攻撃は706件だった。6時間以上にわたり継続した攻撃もあったという。
同社によると、5月に検出したDDoS攻撃は706件で、1日あたり22.8件。もっとも規模が大きかった攻撃は33.1Gbpsで、メモリキャッシュサーバ「memcached」を用いた攻撃だった。
攻撃の継続期間を見ると、30分未満が84.6%と8割以上を占める。30分以上60分未満が8.2%、60分以上90分未満が2.3%、90分以上が4.9%だった。もっとも長時間にわたった攻撃は「NTP」を利用したリフレクション攻撃で、6時間21分続いた。
同月には、初旬、中旬、下旬に攻撃回数や規模の増加が見られたが、傾向が異なっている。上旬の攻撃では、NTPをはじめ、UDPプロトコルのリフレクション攻撃が中心。中旬は同月の最大規模となった「memcached」を用いた攻撃だった。
また下旬の攻撃増加は、「TCP SYN」を用いた攻撃に起因していた。いずれの攻撃も、攻撃対象など、関連性は見つかっていないという。
IIJによるDDoS攻撃の検出件数。初旬、中旬、下旬にスパイクが見られる(グラフ:IIJ)
(Security NEXT - 2018/07/03 )
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