Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数「WebLogic Server」脆弱性、早くも悪用や実証コード

Oracleは、7月17日に四半期に1度の定例アップデート「クリティカルパッチアップデート(CPU)」をリリースし、「Oracle WebLogic Server」における複数の脆弱性を修正したが、すでに一部脆弱性は攻撃に悪用されていることがわかった。

「CVE-2018-2893」は、「Oracle WebLogic Server」の「コアコンポーネント」において、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性だが、攻撃キャンペーン「luoxk」において悪用されていることを、Qihoo 360が同月21日に確認した。

「luoxk」は、少なくとも2017年3月より活動が確認されており、利用するコマンド&サーバより名付けられた。同社では、これまでもボットネット「Nitol」を利用したDDoS攻撃や、「Gh0st RAT」の実行、悪意あるAndroidアプリの配布など、幅広い攻撃を観測している。

今回の「CVE-2018-2893」を悪用した攻撃では、悪意ある「jar」ファイルを展開。複数のファイルをダウンロードさせ、仮想通貨をマイニングさせていたという。「luoxkexp」のドメインに関するDNSへの問い合わせも直近数日間で増加していると指摘。感染が拡大している可能性もある。

20180724_qi_001.jpg
「luoxkexp」のドメインに関する問い合わせ数(グラフ:Qihoo 360)

(Security NEXT - 2018/07/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

キヤノン製プリンタドライバに脆弱性 - アップデートを呼びかけ
Dell製ストレージにアップデート - 700件以上の脆弱性を修正
「a-blog cms」に脆弱性、すでに攻撃も - 侵害状況の確認を
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」ベースのブラウザ利用者はアップデート情報へ注意を
「Ghostscript」に複数の深刻な脆弱性 - 最新版で修正
「PowerCMS」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Next.js」脆弱性の概念実証が公開 - 脆弱なサーバを探索する動きも
「CrushFTP」に認証回避の脆弱性 - 早急にアップデートを