Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、8月の月例パッチ公開 - 脆弱性2件でゼロデイ攻撃

マイクロソフトは、8月の月例セキュリティ更新を公開した。CVEベースで60件の脆弱性を修正した。2件の脆弱性については、ゼロデイ攻撃が発生しており、一般にも公開済みだという。

20180815_ms_001.jpg
アップデート情報を確認できるマイクロソフトのセキュリティ更新プログラムガイド

今回のアップデートは「Windows」や同社ブラウザの「Internet Explorer」「Microsoft Edge」をはじめ、「Office」「Exchange Server」「SQL Server」「ChakraCore」「.NET Framework」「Visual Studio」などの脆弱性に対処した。同日に公開となっている「Adobe Flash Player」の脆弱性に対しても、アップデートを実施している。

「Adobe Flash Player」に関する脆弱性を除くと、今回修正された脆弱性は60件。最大深刻度が4段階中もっとも高い「緊急」の脆弱性が20件、次いで深刻度が高い「重要」が28件。「警告」「注意」がそれぞれ1件だった。

脆弱性によって影響は異なるが、約半数にあたる29件の脆弱性に関しては、リモートよりコードを実行されるおそれがある。また「権限の昇格」「情報漏洩」「セキュリティ機能のバイパス」「改ざん」「なりすまし」などの問題へ対処している。

(Security NEXT - 2018/08/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、AppleやOracleの脆弱性悪用に注意喚起
頻繁に悪用された脆弱性トップ15 - 多くでゼロデイ攻撃も
MS、月例パッチで脆弱性90件を修正 - すでに2件は悪用済み
「FortiManager」狙う攻撃 - IoC情報など更新、被害ないか確認を
「FortiManager」脆弱性、6月下旬より悪用 - 被害機器は50以上か
「Firefox」に脆弱性 - わずか5日で再度アップデート
「Ivanti CSA」にゼロデイ脆弱性 - 既知脆弱性と連鎖させた攻撃
米当局、「Adobe Flash Player」脆弱性を悪用リストに追加 - 使用中止求める
1週間で脆弱性7件を悪用リストに追加 - 米当局
9月のMS月例パッチで「悪用なし」の脆弱性 - 7月以前に悪用