日本など14カ国の大学を狙う大規模攻撃 - 論文DB装うフィッシングで知的財産を標的に
イランが関わるとされる攻撃グループ「COBALT DICKENS」が、日本をはじめ、複数国の教育機関に対してフィッシング攻撃を展開していることがわかった。
Secureworksが、大学のログインページを装うフィッシングサイトを確認したことを契機に、攻撃に利用されたIPアドレスについて調査したところ、認証情報の窃取を目的とした大規模な攻撃キャンペーンが展開されていることが判明した。
問題のIPアドレスでは、16件のドメインを悪用。日本をはじめ、米国、カナダ、イギリス、スイス、トルコ、イスラエル、オーストラリア、中国など、少なくとも14カ国の76大学、300以上のなりすましサイトを設置していた。
同社によると、標的となった国内の大学は少数だが、いずれもおもに英語で作成されており、各大学につき複数のフィッシングサイトが設置されていたという。
攻撃対象となった地域のヒートマップ(図:Secureworks)
(Security NEXT - 2018/10/24 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「RDPファイル」添付した標的型攻撃メールに警戒呼びかけ - 米当局
先週注目された記事(2024年9月1日〜2024年9月7日)
「Atlassian Confluence」の既知脆弱性狙う攻撃が6月より増加
イラン政府が支援する攻撃グループ、ランサム攻撃者ともつながり
「Microsoft COM」既知脆弱性に悪用報告 - 台湾狙う攻撃に使用
先週注目された記事(2024年7月28日〜2024年8月3日)
脆弱な「VMware ESXi」、グローバルで2万台以上が稼働か - 国内でも
ランサム攻撃グループが「ESXi」脆弱性をゼロデイ攻撃に悪用
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
日米豪など8カ国が共同署名 - 中国関与の「APT40」へ対抗