12月上旬から特定ポート宛てのパケットが増加 - Windowsが発信元、共通の特徴見られず
2018年12月上旬より、「TCP 445番ポート」「TCP 1433番ポート」宛てのパケットが増加した。何らかのマルウェアに感染した「Windows」環境が発信元と見られている。
JPCERTコーディネーションセンターが、2018年第4四半期に同センターが配置したセンサーで観測したパケットの状況を取りまとめたもの。
同四半期は前四半期から引き続き、「telnet」で利用する「TCP 23番ポート」に対するパケットが最多。同様に「Windows」のファイル共有プロトコル「SMB」で使われる「TCP 445番ポート」が次いで多かった。さらに「TCP 1433番ポート」「TCP 80番ポート」「TCP 22番ポート」と続く。
同四半期において目立った動きとしては、12月3日ごろより「TCP 445番ポート」宛てのパケットが増加。さらに同月10日前後から、3番目に多かった「TCP 1433番ポート」宛てのパケットについても増加が観測されたという。
上位5ポートのパケット観測数(グラフ:JPCERT/CC)
これらパケットの増加は、いずれも国内外のIPアドレスが発信元で、多くは「Windows」が稼働していると見られている。
稼働していたのは、とすでにサポートが終了している「Windows Server 2003」だけでなく、「同2008」や「同2012」なども含まれていた。
SMBのポートを見ても、開放されているケースや閉じられているケースが混在。共通した特徴は見られなかったという。発信元のホストが感染しているマルウェアは、特定されておらず、同センターでは調査を進めている。
また同月9日ごろからは、国内を送信元とした「TCP 37215番ポート」宛てのパケットが増加した。
同センターが調べたところ、Realtek製のSDKの脆弱性「CVE-2014-8361」の影響を受けた国内製のブロードバンドルータが送信元であることが判明。「Mirai」亜種の感染が疑われるとしている。
(Security NEXT - 2019/01/17 )
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