Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性の影響を可視化できるOSS「Vuls」を解説 - IPA

情報処理推進機構(IPA)は、効率的な脆弱性対策に活用できるとして、ソフトウェア「Vuls」について解説した資料「脆弱性対策の効果的な進め方 ツール活用編」を公開した。また初心者向けに提供している「同実践編」の第2版をあらたにリリースしている。

「Vuls」は、「MyJVN」をはじめとする各種脆弱性データベースの情報を導入済みのソフトウェアと関連付けることで、利用環境における脆弱性の検知、可視化が行えるソフトウェア。GitHubを通じて2016年より公開されている。

「Linux」や「FreeBSD」に対応しており、影響を受ける脆弱性のみ自動的に検知し、メールなどを用いてアラートを送信することが可能。パッケージに依存しないソフトであっても、「CPE(Common Platform Enumeration)」に登録されたソフトウェアであれば、フレームワークやライブラリ、ミドルウェアについても検知が行える。

同資料では、脆弱性情報の収集工程などを短縮できるとして、同ツールを用いた脆弱性対策の手順をシステム管理者向けに解説。脆弱性の取り巻く環境を示した上で、同ツールのインストールや情報の収集方法などを説明している。

20190225_ip_001.jpg
脆弱性対策の作業フロー。情報収集において「Vuls」が活用できる(図:IPA)

(Security NEXT - 2019/02/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年11月10日〜2024年11月16日)
頻繁に悪用された脆弱性トップ15 - 多くでゼロデイ攻撃も
ソフトウェア開発者のセキュリティ教育改善プラン - OpenSSF
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
10月の脆弱性悪用警告は17件、前月の約3分の2に - 米CISA
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
システム管理者向け「脆弱性管理の手引書」を公開 - 日本シーサート協議会
先週注目された記事(2024年10月20日〜2024年10月26日)
3Qの「JVN iPedia」登録は8763件 - 前四半期の6倍に
3Qの脆弱性届出は116件 - 前四半期から4.5%増