「コーナンPay」がサービス再開 - 個人情報流出は確認されず
コーナン商事が提供する電子マネーサービス「コーナンPay」において不正ログインが発生した問題で、同社は調査やセキュリティ対策により安全性を確認できたとして同サービスを再開した。
同サービスは、同社運営のホームセンターなどで利用できるチャージ式の電子マネーサービス。本人以外の第三者が、何らかの方法で入手したメールアドレスやパスワードを用いてログインを試みる「パスワードリスト攻撃」が7月23日に発生。サービスを一時停止して調査を実施していた。
約500件のアカウントで不正ログインを許したほか、未登録のメールアドレスでログインを試みると、サービスの登録を促すメールが送信される状態だった。
その後の調査でログインの試行回数は約20万件ほどと判明。ログなどを調査したところ、チャージされた電子マネー「コーナンマネー」の不正利用や、登録されている個人情報およびクレジットカード情報の閲覧などは発生していなかったという。
今回の問題を受け、同社では同サービスにおいて短時間におけるログイン試行を検知するセキュリティ対策を導入。
ログイン時にSMSを利用した2要素認証や、ログインのメール通知、クレジットカード登録時におけるセキュリティコードの試行回数制限などの対策を追加した。
また未登録のメールアドレスおよびパスワードでログインを試みた際、同サービスを案内するメールが送信される機能を削除している。
同社は同サービスの安全性が確認されたとして、店頭レジおよびオンラインによるチャージや、マネーの利用を再開。サービスを一時停止したお詫びとして、7月24日の時点で同サービスを利用していた顧客を対象に、期間限定で利用できる100円相当の電子マネーを提供するとしている。
(Security NEXT - 2019/08/21 )
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