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「キャリア決済」狙うスミッシング - 2段階認証設定でも被害が

IDやパスワードなどがフィッシング攻撃によって詐取され、携帯電話会社の「キャリア決済」が不正利用されたという相談が、全国の消費生活センターへ寄せられている。

「キャリア決済」は、携帯電話の利用料金とあわせて請求が行われる決済サービス。主要キャリアは「ドコモ払い」「auかんたん決済」「ソフトバンクまとめて支払い」といったサービスを展開している。

通信販売やコンテンツ販売、オンラインゲームなどに利用されており、各携帯電話キャリアの画面でID、パスワード、暗証番号を入力することで決済が行える。クレジットカードが不要なため、クレジットカードを持てない学生などの需要もある。

容易に決済が完了し、支払先を一括できることから利用が拡大。一方で「ID」「パスワード」「暗証番号」によって決済が完了する手軽さから、SMSを利用したフィッシング攻撃、いわゆる「スミッシング」の標的となっており、国民生活センターが注意喚起を行った。

具体的な手口としては、携帯電話会社を偽装。「不正ログインされた可能性がある」「電話代が高額になっている」「プレゼントがある」などといったショートメッセージ(SMS)を送信して、メッセージ内のリンクから携帯電話会社の偽サイトへ誘導。IDやパスワード、暗証番号などをだまし取っていた。

(Security NEXT - 2019/09/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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