「Officeプロダクトキーが異常な状態」とだます偽MS - 「修復作業」の演出も
フィッシング対策協議会は、マイクロソフトを装ったフィッシング攻撃の報告が寄せられているとして、注意喚起を行った。
情報詐取後に表示される画面。あたかも作業を行っているかのように演出していた(画像:フィ対協)
フィッシングメールは、「プロダクトキーがの異常な状態と解決手順について。」といった件名で流通。
本文では「Officeのプロダクトキーが違法コピーされたおそれがある」「攻撃者が利用するプロダクトキーでほかのOfficeを起動しようとしている」などと不安を煽り、偽サイトへ誘導。個人情報をだまし取ろうとしていた。
フィッシングメールや誘導先の偽サイトでは、「手続きは匿名で行われ、プライベートな情報は保護される」などと説明する一方、誘導先でアカウント情報の入力を要求。くわえて個人情報の再登録などと称して氏名や住所、電話番号、セキュリティコードを含むクレジットカード情報を入力させようとしていた。
さらにフィッシングサイトでは情報の詐取後に、偽サイトと気が付かれないよう「Officeライセンスを修復中」などと、あたかも実際に作業を行っているかのような画面を表示。犯行を隠ぺいしようとしていた。
9月6日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、同協議会では閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似したフィッシング攻撃へ注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2019/09/06 )
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