Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

北朝鮮関与「HIDDEN COBRA」のツールに新亜種 - 米政府が情報公開

米国土安全保障省(DHS)のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、北朝鮮が関与するとされる攻撃グループ「HIDDEN COBRA」が用いたマルウェア「ELECTRICFISH」に関するあらたな解析レポートを公開した。

「ELECTRICFISH」は、カスタムプロトコルによってプロクシを介したIP間の通信をトネリングするためのツール。通信の隠ぺいなどに用いられるおそれがある。

同省では、これまでも5月に北朝鮮が関与するとされる攻撃グループ「HIDDEN COBRA」が用いたマルウェアとして「ELECTRICFISH」の解析結果を公表、注意喚起を行ってきたが、あらたな亜種が確認された。

新亜種については、同省や米連邦捜査局(FBI)、米国防総省(DoD)で分析を実施。「マルウェア解析レポート(MAR)」として取りまとめ、通信先やハッシュ値など含む対処方法や緩和策などを示した。

同マルウェアに関する「IoC(Indicators of Compromise)」などの詳細については、脅威情報構造化記述形式である「STIX形式」でも入手することができる。

(Security NEXT - 2019/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

偽取引アプリなどで暗号資産を窃取 - 北朝鮮関与か
攻撃グループ「Lazarus」のマルウェア情報を公開 - JPCERT/CC
北朝鮮グループ「Lazarus」が悪用する10種類のツール
国内組織で「HIDDEN COBRA」のマルウェアを観測 - ファイルサイズは約150Mバイト
米政府、北朝鮮関与「BeagleBoyz」に注意喚起 - 金融機関狙う「FASTCash 2.0」を展開か
米政府、マルウェア「BLINDINGCAN」のIoC情報を公開 - 北朝鮮関与か
経済制裁下でサイバー攻撃への依存高める北朝鮮 - 米政府が対策呼びかけ
国際金融取引システムの不正送金に北朝鮮「APT38」が関与 - 外交交渉の裏で止まぬ攻撃
北朝鮮関与の複数マルウェア、米政府が分析情報
北朝鮮「HIDDEN COBRA」関与のトロイの木馬「HOPLIGHT」 - 米政府がIoC公開