不正決済機能を備えた「カメラアプリ」がGoogle Playに
補正や加工が行える「カメラアプリ」の機能を備えつつ、実際には不正にモバイル決済を行うAndroid向けアプリがGoogle Play上で複数確認された。すでに削除されている。
問題のアプリは「Yellow Camera」。実際に撮影機能を備える一方、携帯電話の利用料などと一緒に請求できる「WAP(Wireless Application Protocol)」を悪用して不正な請求を行うという。Google Play上で流通していることをトレンドマイクロが確認した。
アプリより「WAP」の対応サイトへアクセスし、サブスクリプション契約を要求。確認のために送信される「SMS(ショートメッセージサービス)」の認証コードをAndroidの「システム通知」から読み取り、不正な決済を行っていた。
類似したアプリも複数出回っており、タイ、マレーシアなど東南アジア諸国や中国などをターゲットにしていると見られる。
同社は、不正アプリをGoogleへ報告するとともに「AndroidOS_SMSNotfy」として対処した。いずれもGoogle Playよりすでに削除されているという。
不正決済の流れ(図:トレンドマイクロ)
(Security NEXT - 2019/11/12 )
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