「WhatsApp」だけではない、Android向けGIF処理ライブラリの脆弱性に注意
「WhatsApp」が影響を受ける脆弱性として明らかとなった脆弱性「CVE-2019-11932」だが、画像処理ライブラリに起因するもので、発表から2カ月近く経過するも、多くのアプリが脆弱な旧版を利用している状態だという。
問題の「CVE-2019-11932」は、GIF画像を処理するためにAndroid向けへ提供されているオープンソースのライブラリ「libpl_droidsonroids_gif」に明らかとなったダブルフリーの脆弱性。セキュリティ研究者のAwakened氏が発見した。
悪意あるGIFファイルを処理させることでリモートよりコードを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システムであるCVSSv3におけるスコアは「9.8」と高く、「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
当初「WhatsApp」が影響を受ける脆弱性として10月2日に公表された。事前に指摘を受けていたWhatsAppでは「WhatsApp 2.19.244」にて修正。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」においても、同アプリで利用されたライブラリの脆弱性と言及されている。
しかし同脆弱性は、「WhatsApp」固有の問題ではなく、同ライブラリを利用する広範囲のアプリへ影響を与える点に注意が必要だ。「libpl_droidsonroids_gif 1.2.15」より以前の脆弱なバージョンを利用している場合に影響を受ける。
(Security NEXT - 2019/11/27 )
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