Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

オムロン製「PLC」に複数の脆弱性

オムロンが提供するプログラマブルコントローラー(PLC)など複数の制御システムに脆弱性が明らかとなった。

「PLC CJ」「PLC CS」シリーズにおいて、FINS通信の処理に3件の脆弱性「CVE-2019-18259」「CVE-2019-13533」「CVE-2019-18269」が判明したもの。リプレイ攻撃によって認証を回避し、不正な操作が可能となる。

通信内容が漏洩するほか、なりすましによるコマンドの実行が可能。任意のタイミングでバルブを開閉されたり、ロック操作などが行われるおそれがある。

また両シリーズにくわえ、「NJシリーズ」において、FTP機能におけるパスワード認証でブルートフォース攻撃により、認証情報を取得されるおそれがある脆弱性が判明した。

9600番ポートなどFINSコマンドのやりとりに利用するポートやFTPで利用する21番ポートへのアクセス制御、IPアドレスによるアクセス制限など、同社やセキュリティ機関では緩和策の実施を呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/12/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「NVIDIA License System」に脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
Kubernetesの「gitRepoボリューム」に脆弱性 - アップデートで修正
危険な脆弱性タイプのランキング - CSRFやコード挿入が上昇
米当局、AppleやOracleの脆弱性悪用に注意喚起
「Adobe InDesign」に定例外パッチ - ただし適用優先度は低
「くら寿司 公式アプリ」Android版に脆弱性 - 暗号鍵をハードコード
Fortraのセキュリティ製品、暗号化バイパスの脆弱性を修正
「Wget」非推奨機能に起因する脆弱性、アップデートで削除
「PostgreSQL」にアップデート、脆弱性を修正 - 「同12」はサポート終了へ
「VMware vCenter Server」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局