脆弱な「Docker」の探索行為、11月ごろより増加
アクセス制御などセキュリティ管理が甘い「Docker」の運用環境を探索しているアクセスが11月ごろより増加している。サイバー攻撃などへ悪用されるおそれもあり、注意が必要だ。
「Docker」は、コンテナによる仮想化システムを実現するソフトウェア。警察庁が設置するセンサーでは、これまでも同ソフトのAPIを狙うアクセスが一定数観測されてきたが、11月ごろより増加が見られるという。
具体的には、TCP 2375番ポートや、2376番ポート、2377番ポート、4243番ポートなどを対象に「Docker」のバージョンを取得しようとする動きを観測しているという。
同庁は、探索行為によってAPIによる操作が可能であることを攻撃者によって把握された場合、運営者の意図しない不正なコンテナを設置され、攻撃の踏み台に悪用されたり、ホストへ侵入されるおそれがあると危険性を指摘、利用者へ警鐘を鳴らしている。
探索行為の観測推移(グラフ:警察庁)
(Security NEXT - 2019/12/30 )
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